MAGMAの新作 EMEHNTEHTT-RE は少し美しさもあり

2009年

今回紹介するアルバムは、フランスの孤高のジャズロックバンド、MAGMAの作品で、EMEHNTEHTT-RE と題されたもの。リリースは、2009年後半で、DVD付きの作品。

驚愕のライブ

2009年というと、MAGMAが来日をはたして、幸いなことに私もそのライブに参戦することができたという次第。で、実のところ、MAGMAはなかなか追いかけ切れていなかったこともあり、昨年のその来日公演が私にとってのMAGMA初生体験で、これが悶絶級のすごさで圧倒された次第。

興奮冷めやらぬ中

そんな、興奮冷めやらぬ中というというと大げさだけれども、2009年の末には、MAGMAの新作で今回紹介する作品はリリースされていいました。
とはいうもの、なんともタイミングを逸しているうちに、年も越してしまい、変なタイミングでのご紹介とあいなりました。

重厚

しかし、よくもここまで孤高な世界を築き上げながらも、常にテンションの高い活動を続けているなと、もう、尊敬するしかないような、そんなバンド、MAGMAですが、さらにその尊敬の気持ちを高見に持って行かなければならないと感じさせられるのが、この新作。
いつもの、MAGMAらしい、重厚なサウンドに独特の雰囲気を持った世界が構築されている。ほかのバンドでは体験することのできないそのサウンドは、疾走感のある多重コーラスといい、特殊言語といい、呪術的とはまたひと味違う崇高な印象を与えるサウンドといい、MAGMAです作品のレベル。とはいうものの、過去の焼き増しをしているのではなくて、新鮮な感動を感じることのできる作品を構築しているのはさすが。
で、この作品ではタイトで重厚なサウンドだけではなくて、リリカルな美しさをも感じさせてくれるパートもあって、これがまた印象的です。
まぁ、MAGMAは私自身はあまり詳しくないので、より詳細な解説はできないのですが、とにかく、すごい作品ですと。