UKZ のライブは九段会館にて



来日

さて、Eddie Jobson 率いるUKZは、UKの再編バンドのようでさにあらず、のようで、そういう側面もありというバンド。ただ、メンツが凄くて、Trey Gunn に Alex Machacek に Marko Minnemann で、ボーカルは、Aaron Lippert。本家UKをも上回る超絶演奏を期待しないではいられない、そんな UKZ が来日で、ライブに行ってきました。


九段会館

で、私がいったのは武道館を横に見ながら、その存在は知りつつも、一度も中には入ったことの無かった九段会館。広くもなく狭くもなくなホールなので、着席ライブで年齢層的にもちょうどいい会場であったような気がする。ちなみに、観客の平均年齢は高めで、やはり、UKのイメージを抱いている人が多いと言うことなのだろうか。


スタート

予定より少し遅れて19時頃にメンバー登場。で、UKの曲から早速始まる。
もともと、UKZとしては4曲入りEPを一枚出しているだけなので、持ち曲がないこともあり、EPからとUKの曲から、これに加えて、いくつかのインストやソロが挟まる感じ。


変幻自在

まぁ、そういったバンドとしての曲が少ないこともあってか、ライブ演奏は変幻自在。ボーカルレスの4人でのインストから、ボーカルが入っての5人編成で、そこから、ドラムの Marco がギターをパーカッションのようにスティックでたたいて演奏し、Trey が Touch Guitar をピアノのように演奏する構成があったり、当然、Eddie Jobson はバイオリンを持ち出すこともあれば、その Eddie のキーボードソロになったり、ギータレスのキーボードトリオ演奏になって、逆にキーボードレスのギタートリオ演奏になったり、リズム隊オンリー演奏になったりで、極めつけが、Marc Minnemann のドラムソロと。様々な楽しみがそこにはあったというわけです。


Minnemann

個人的には、今回の演奏で一番の注目は、ドラムの Marc Minnemann。ボーカル以外のほかのメンバーは違うバンドで生演奏を見たことがあったり、それなりに活動を知っているのだけれども、このドラマーはこのUKZを通じて始めて知った人。だけれども、過去の活動暦をみると、なかなかすごそう。
で、これが期待以上にすごすぎるわけですよ。特に長い長いドラムソロは、しかし、今まで見たどんなドラムソロよりもすごいのではないかと思わせるもの。とにかく、音が多彩だし、また、たたき方が早すぎるのに加えて、スティックもくるくるまわしながら、いろいろな部位を使ってたたいたりしているし。まぁ、すごすぎ。Mike Portnoy がかすんで見えるどころか、スティック回しを含めて、圧倒的に Marc のほうがスゴイ。
ちなみに、最新のEuro-rock Press には彼のインタビューが載っている。


ボーカル以外は

で、こう言うとなんだけれども、ボーカル以外はみんなスゴイ。やっぱり、Eddie のバンドって感じもあって、ギターの Alex の出番が遠慮気味だった気もしたけれども、Trey のベースラインもかっこいいし、まぁ、当然Eddie は何かとがんばってますし。
なので、いわゆる超絶系のテクニカルな演奏をずっと繰り広げ続ける展開。リズムはとりにくいどころではないし、音数も多かったりするし、でも、Eddie のキーボードワークはやっぱり、初期プログレ世代だけあって、カラフルでうにょうにょしている。ここに Trey のベースラインが躍動して、Marc のドラムがとにかく手数多く多彩な音をだして、Alex は時に凄そうなフレーズなのに、クールに演奏していると。この凄すぎ演奏は、Krimson のそれと比較しても決してひけをとらないのではというレベル。
で、そんなテクニック的にも知名度的にも圧倒的な4人の演奏者を前に歌う Aaron は、James Labrie 以上に、なんだかちょっとかわいそうな感じがした。とはいえ、UKのカバー曲をやるには、無くてはならない存在でもあるけれども。


で、ネタバレ注意

で、アンコール。この衝撃は、Larks' Tongues in Aspic Part2。いやー、まさかのだけれども、これ、びっくりとともに、演奏がかなり凄くて、尋常ではない。本体 King Crimson よりもスゴイ演奏ではないかと思わせるもの。いやー、溜まらない演奏でした。


ということで

で、結果的にはかなり大満足なライブ体験であったということと、是非とも早くフルアルバムを完成させて貰いたいところ。


ちなみに

UKZ としての日本公演の後、Alex Machacek と Marco Minnemann はベーシストを加えて、Alex Machacek Trio として、STB139などなどでライブを行う予定。




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アマゾンのこの値段は、かなり良心的ですよ!フルアルバムでの路線変更に期待したい・・・。
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