現代文学周辺の2006年を自分のブログ記事を通して振り返る



0.最終回
さて、もう2007年になってしまいましたが、2006年を振り返る最終回は、文学。


1.2006年
文学は、ほかの話題と違って、タイムリーという状態に乏しい。特に、私の注目しているタイプの文学の場合。その中でも2006年という年に関連するものをいくつか。
1.1 生誕100年
まずは、やはりサミュエル・ベケットの生誕百年。日本では、それほど大々的にはという感じではあったが、シンポジウムが行われたり、舞台上演があったりなどした。
しあわせな日々 : サミュエル・ベケット(参考:dLINKbRING.Literature.サミュエル・ベケット
1.2 出版
出版関連では、まずは、
莫言:四十一炮(参考:dLINKbRING.Literature.莫 言.四十一炮
作品としては、もう一押しほしかったというのが個人的な印象。
そして、ようやくの翻訳が、ガルシア・マルケス関連。
ガブリエル・ガルシア=マルケス:わが悲しき娼婦たちの思い出(参考:dLINKbRING.Literature.ガブリエル・ガルシア=マルケス.わが悲しき娼婦たちの思い出
コレラ時代の愛”は、今読んでいるところ。
そして、こちらもある意味ようやくであるのが、
A・ソルジェニーツィン:収容所群島復刊


2.個人的には
2.1ついに
個人的なところでは、10年あまりをかけてようやく
安部公房全集 完読(参考:dLINKbRING.Literature.安部公房
ちょっと寂しいようなという感じ。
2.2気になった作品
ということで、もう廃盤で手に入らないために古本屋で手に入れた
残雪:突囲表演
中国の女性版カフカとも呼ばれる作家。莫言にも近い印象がある。


3.訃報
文学界にも訃報で、SF作家”スタニスワフ・レム”死去。今年読んだ中では、
スタニスワフ・レム Stanis遵gaw Lem : 天の声・枯草熱(参考:dLINKbRING.Literature.スタニスワフ・レム
のうち、枯草熱がとてもすばらしいと感じた。


4.今年
少しずつ積ん読をこなして、今年も古今東西を問わずすばらしい作品を求めて、探索していこうと思う。