Live が益々すごい、Haken はど傑作です



Haken

英国の新世代プログレバンド Haken。長尺な曲をシアトリカルに演じきるスタイルは往年のプログレを思わせる一方で、転調に次ぐ転調をしかも、意表を突いた構成で聴かせつつ、それを馬鹿テクで演じきるあたりは、今までにない新世代サウンドをも産み出しているバンド Haken。
アルバムでもその力を存分に発揮していたけれども、そんな彼らのライブ映像作品 L-1VE がリリースされたので鑑賞しました。


すごい

映像作品は、二枚組の構成で、本編一枚目が単独ライブ。こちらは、比較的小さな箱でのライブ演奏。もう一つは、Prog Power 2016 からの映像で、こちらは、フェスと言うこともあってすこし大きめの会場での演奏。
で、どちらもなんだけれども、とにかくライブが凄すぎる。
あの構築美を持ったアルバムだけに再現が難しいのではと思われたのだけれども、そんな不安などどこ吹く風、演奏は完璧を通り越して、アルバムではあまり見られないダイナミズムが存分にあって、まぁ、凄いという言葉しか出てこない。


転調につぐ

彼らの楽曲の特徴でもある転調に次ぐ転調も一糸乱れぬアンサンブルのまま駆け抜けていくし、さらには、演奏だけではなくて、全員が歌えて、見事なコーラスワークまで決めてしまう。さらには、そのコーラスワークでは、Gentle Giant を思わせるような複雑な展開までも完璧に歌い上げ、演奏し尽くすのだから、圧巻。


ヘヴィネス

そして、ライブでさらに感じるのは、そのヘヴィネス。メロディアスな楽曲をハイトーンで歌い上げるボーカルの表現力も凄いのだけれども、そんなメロディアスな要素に加えて、演奏そのものは、特にとても深いヘヴィネスの世界へと突入もしていく。しかも、このヘヴィネスが良く聴いていると拍子が訳がわからなくて、もう、リズムとることすら困難な展開。


難解

そう、楽曲が難解すぎて、聴いている側が迷子になってしまいそうなそれ。なんだけれども、それが完璧に演奏されてしまうのだから、恐るべし。複雑な拍子と転調が、しかし、ぴったりと決まってしまうという。
正直言って、演奏力としては、ここまでのものを持っているとは思っていなくて、どちらかというと、メロディー勝負のバンドと思っていたけれども大間違い。とにかく、演奏力にたけている上に、さらにメロディーも良いという完璧さ。


そして楽しく

しかも、ライブとしての楽しさのある演出もふんだんにあって、もう何度も言うけれども、完璧としか言いようが無い。
総てのプログレファン、プログレメタルファンに聴いて欲しいそれ。
傑作です。


関連リンク:
HAKEN | HAKEN announce fifth studio album "Vector" and launch fan etching competition | HAKEN
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L-1VE
発売元 : INSID
発売日 : 2018-06-22 (4CD)
売上ランク : 22505 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,492 在庫あり。
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