原美術館の所蔵品展は充実しています



原美術館

品川から少し歩くとある小気味いい現代美術館、原美術館は、Be Alive! と題された所蔵品展を現在開催中。で、小雪降るとても寒いなか行ってきました。ちなみに、2011年6月12日までと結構長い間やっています。


Be Alive!

Be Alive!。まさに今現在を強く意識していると感じさせるタイトル。展示されている主な作家を上げていくと、やなぎみわ束芋、ウィリアム・ケントリッジ荒木経惟、奈良良智、加藤泉名和晃平森村泰昌ピピロッティ・リストなどなど。
たしかに、幅広い年齢層ではあるものの、正に現在を代表し、さらにこれから飛躍しそうな作家の作品ばかりである。


大好きな

そして、うれしいのは、私の大好きな作家であるやなぎみわ束芋、ウィリアム・ケントリッジの作品がじっくりと堪能出来るように展示されていたこと。こういう収蔵品展なんかだと、自分好みの作家の作品展示が少なかったりする場合もあるのだけれども、こんなに、好きな作家の作品だらけだと、なんだか、とても嬉しい。勿論、収蔵品作品であるが故に、すでに見たことのある作品ばかりだけれども、それでも、改めて堪能出来たのはとても良かった。


価値観

しかし、現代美術の展示にはとても久しぶりだったこともあるのだけれども、ちょっと新鮮な味わいを改めて感じた。とかく、現実生活を送っていると、現代美術のような価値観に触れる機会が少なくて、自分自身では現代美術好きと思っていながら、実のところ、少しでも離れてしまうとその価値観が曇ってしまうものなのだと。今回じっくりと展示を見てみて、もう一度現代美術を感じ直すことが出来た気がしたので、とても良かった。そして、現実生活というのは視野狭窄が知らない間に入り込んでしまうものなのだなと。そこに異なる何かを提示してくれる現代美術の存在というのは、人生のスパイスとしてもとても重要だと感じた(勿論それ以上の意味を持つこともある)。


非所有性

確かに、現代美術は所持して身辺で堪能するようなことは出来ない。そこは、文学や音楽とは大きく異なるところ。勿論、作品を所持することは不可能ではないけれども、雰囲気まで作りあげるほどの事はなかなか難しい。関東にいるといろいろと現代美術に触れることができるのでラッキーではある。


裏側

この現代美術の感覚はなんと言えばいいのだろうか。日常の裏側とでも言うべきなのか。その意味を冷静に説明することは不可能ではある。異なる何か。この現実世界は、どのように構成されているのか。多くの価値がある。だから、やはり、視野狭窄からははなれて、より多様な視点を持たなければならないと。現代美術は大きな一助であると思う。


是非とも

現代の重要作家がならんだ展示なので、普段あまり現代美術に触れない方も是非とも、この作品を堪能してみていただきたいとそう思います。


関連リンク:
Hara Museum Web
関連サーチ:
原美術館(AMAZON.co.jp)
原美術館(Google)
原美術館(Technorati.com)
原美術館(flickr)
Powered BY AmazoRogi